中国編 新興企業 台頭する新ユニコーン AIベンチャーの技術力=高口康太
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出張で訪れた北京の朝。ホテルで身支度を調えた後、「北京小米科技(シャオミ)」のスマートフォンを取り出す。米アップルのiPhone(アイフォーン)の半額近い安さながら、最先端のチップセットを搭載するなどコストパフォーマンスの高さが魅力のメーカーだ。
「滴滴出行」のライドシェア・アプリを立ち上げ、車を呼ぶ。連日の大渋滞でなかなかつかまらないが、チップを弾むと優先順位は上がる。
移動中はアプリ「今日頭条」(頭条はヘッドラインの意味)でニュースをチェックする。無数のメディア、ブログの記事をAI(人工知能)が利用者の好みに応じて自動配信。運営会社の「バイトダンス」は、日本でも人気の動画アプリ「TikTok」も展開する。両サービスとも、AIがユーザーの好みに合わせてリコメンドする機能は共通している。
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週刊エコノミスト
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