次の暴落時は債券より株が狙い目=市岡繁男
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1981年の米長期金利ピークアウト後、筆者は87年、90年、2000年、08年と4回の株価暴落を経験してきた。いずれも長期金利の上昇がきっかけで、最も深刻なケースは90年の日本株暴落だ。最初の3カ月間で株、債券、為替のトリプル安となったからだ(図1の(1))。00年や08年の暴落時には株はダメでも債券やドルが買われるなど、まだ救いがあったが、90年のバブル崩壊時には全面的な日本売りとなったことで打撃が大きかった。
そのまま株価が下がり続けたなら「投げ」が出て、投資家の傷は浅かった。だが株価はその後の3カ月間(同(2))で下げ幅の半値を戻す。債券や為替が落ち着きを取り戻したからだが、8月からの中東情勢悪化で金利が急騰し、株価は暴落。しかも今度は一転して超円高となった(同(3))。
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週刊エコノミスト
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