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スリムになった日本企業の財務体質=市岡繁男

(注)ゾンビ企業は設立10年以上の上場企業で、インタレスト・カバレッジ・レシオが3年連続で1未満の会社。インタレスト・カバレッジ・レシオは「(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+手形割引料)」。債務比率は「有利子負債÷名目国内総生産」。(出所)国際決済銀行(BIS)、米連邦準備制度理事会(FRB)のデータより筆者作成
(注)ゾンビ企業は設立10年以上の上場企業で、インタレスト・カバレッジ・レシオが3年連続で1未満の会社。インタレスト・カバレッジ・レシオは「(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+手形割引料)」。債務比率は「有利子負債÷名目国内総生産」。(出所)国際決済銀行(BIS)、米連邦準備制度理事会(FRB)のデータより筆者作成

 2018年9月、国際決済銀行(BIS)は「ゾンビ企業の勃興─その原因と結果」というリポートを発表した。その中で、利払い能力を測る「インタレスト・カバレッジ・レシオ」が3年連続で1未満で設立10年以上の事業会社を、「ゾンビ企業」と定義。日本を含む先進14カ国の上場企業4.5万社の中で、そんな青息吐息のゾンビ企業は12.5%もあり、米国では16%を超えると指摘する(図1)。1980年代後半、その比率は米上場企業の2%だったが、金…

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