国際・政治東奔政走

今年前半は「外交の安倍」に専念 後半は憲法改正か、少子高齢化対策か=平田崇浩

     米国発の株安に東京市場が見舞われた1月4日、伊勢神宮を参拝し、年頭記者会見に臨んだ安倍晋三首相は意気軒昂(けんこう)だった。

    「保護主義への懸念が高まる世界にあって、日本はしっかりと自由貿易の旗を掲げ、新しい時代の公正なルールづくりをリードしていく」

     米中の2大国が独善的な振る舞いで影響力を落とす不透明な世界情勢の中、国際社会の秩序を守るのは自分だとのアピールに聞こえた。

     日本の政治において亥年(いどし)は春の統一地方選と夏の参院選が重なる選挙の年。12年前はくしくも第1次安倍内閣。自民党が参院選で大敗し、首相は体調不良を理由に退陣した。

     年頭会見で首相はその点には触れず、あえて60年前の己亥(つちのとい)までさかのぼり、当時、大詰めを迎えていた日米安全保障条約の改定交渉から話を切り出した。尊敬する祖父、岸信介の名前は挙げないまでも、先人たちは安保闘争から決して逃げずに責任を果たした、と。

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