『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』 評者・柳川範之
有料記事
著者 クリスチャン・ダベンポート 訳者 黒輪篤嗣 新潮社 2300円
プラットフォーム構築へ 激突する巨額の投資競争
SFを思わせる派手なタイトルだが、宇宙開発の最前線がリアリティーをもって語られている。ロケット開発の分野などでライバルと目されるアマゾンCEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾスとテスラCEOのイーロン・マスク、ヴァージングループ創始者のリチャード・ブランソン、その名を冠した電波望遠鏡が建造されつつあるマイクロソフト共同創業者の故ポール・アレンという4人の異色の経営者を軸にしたドラマチックなドキュメンタリーになっている。
評者が考える本書の読みどころは、大きく3点。第1点は、宇宙開発の実態が、多くの人が考えているであろうものと、かなり乖離(かいり)してきていることがよく理解できる点だ。
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週刊エコノミスト
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