教養・歴史Book Review

『AIと日本の雇用』 評者・後藤康雄

     囲碁や将棋の世界に象徴されるように、人工知能(AI)はすでに未来のツールではなくなりつつある。しかしその実、我々はAIのことをほとんど知らず、期待と不安が入り交じった目で見ている。そして、未来に思いを巡らせるほど不安が勝りがちとなる。意思を持つに至った機械たちと人類が対峙(たいじ)する映画「ターミネーター」のような世界観が意外に浸透しているのかもしれない。

     本書は、AIやそれと緊密な関係にある「インダストリー4.0」(ドイツ政府推進のデジタル化プロジェクト)、「IoT」(モノの広範なインターネット接続)などをかみくだいて解説し、わが国の未来への含意と提言を包括的にまとめた書である。中心的な視点は雇用への影響だ。

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