西武信金の憂鬱 不動産融資に邁進する信金の危うさ=神田裕
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「西武信金は目立っていたので、狙われた感じがする」。ある業界紙記者は声を潜める。西武信用金庫の投資用不動産融資で不動産仲介会社による書類改ざんが発覚、メディアの報道や金融庁の検査という荒波が押し寄せている。
「西武信金があたかも“第2のスルガ銀行”のように扱われているが、あれだけ多くの案件を扱っているので、中には問題のものもあったということではないか」。同記者は、スルガ銀事件の余波が信金業界に飛び火する可能性については否定的だ。
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週刊エコノミスト
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