FRB政策転換でバブル崩壊の引き金を避けた
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トランプ米大統領の再三にわたる批判や圧力にも屈せず、昨年12月に9回目の利上げを断行した米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も、さすがに市場の圧力には勝てなかった。12月の利上げ以降、米国株式市場が一段と不安定になったことを受けて、パウエル議長はその後の講演や、前任FRB議長との討論会において、「柔軟な姿勢」「政策を大きく修正する余地」を示すなど、予想外の「ハト派」への転換を見せて市場を安心させた。
伏線はあった。FRBはこれまで資産価格が高いと指摘し、暗にバブルの膨らみを警戒していた。しかも、企業が社債を発行してまで大規模な自社株買いを進め、株価を実勢以上につり上げていると見ていた。
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週刊エコノミスト
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