教養・歴史書評

コンビニから成人誌が消える=永江朗

 成人向け雑誌が大手コンビニの店頭から姿を消すことになった。1月21日、業界1位のセブン-イレブンと3位のローソンが8月末までに販売をやめることを明らかにすると、翌22日には2位のファミリーマートも追随した。理由としては女性客の増加や訪日外国人の増加などが挙げられている。

 オリンピックが近づくと「浄化」も進むのでは、という声は以前から出版界でささやかれていた。性風俗産業などとともに、取り締まりが厳しくなるという見方だ。それがいよいよ現実のものになった。

「成人向け雑誌」というとわかりにくいが、要は女性の裸写真を中心としたポルノ誌のことである。ただし出版社が自主規制する成人マーク付きの「表示図書」は、もともと大手コンビニでは扱っていない。各コンビニが成人向けと判断したものがその対象となる。ポルノ誌ではあるが、ソフトな部類に入る。

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