教養・歴史書評

『ブロックチェーン』『在宅無限大』『銀行員が消える日』『日本の「中国人」社会』

『ブロックチェーン』 岡嶋裕史著 講談社ブルーバックス 1000円

 ブロックチェーンによる取引ならば、見ず知らずの相手でもなぜ信用できるのか、その仕組みを丁寧に説明している。安全性のカギは「ハッシュ値」。難しそうだが、手元のパソコンで太宰治の小説『人間失格』の一節を、英数32ケタのハッシュ値に変換する例を示してくれて合点がいった。後半で、ブロックチェーンの欠点として、無意味な計算で莫大(ばくだい)な電力を消費すること、中心となる管理者がいないので改善が難しい点などを指摘。その対応策を論じる。(T)

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