教養・歴史書評

皇室外交の役割に平成という時代を読む=井上寿一

    『象徴天皇の旅』
    『象徴天皇の旅』

     平成時代が終わる。新しい時代が始まる。平成とはどのような時代だったのか。平成とは昭和における戦争と平和をめぐる未解決の諸問題に大きな区切りをつけた時代ではなかったか。別言すれば、平成時代が終わるとは、長い昭和時代が終わるということなのかもしれない。

     大きな区切りをつける上で、皇室外交が果たした役割は重要である。なかでも1992年10月の中国訪問と翌年4月の沖縄県植樹祭訪問は国内で賛否両論が渦巻いた。

     中国訪問をめぐって、反対勢力は右翼の側から割腹自殺を図る者が現れ、極左過激派は金属弾の発射などのゲリラ事件を起こした。

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