7月開始「ファミペイ」の戦略=植野大輔・ファミリーマートデジタル戦略室長
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決済、ポイント、クーポン 「一発完了」で手間省く
ファミリーマートはキャッシュレス決済で後発でも、全国約1万7000店のネットワークを生かそうと考えている。
(聞き手=種市房子・編集部)
── 7月に開始予定のキャッシュレス決済サービス「ファミペイ」の仕組みは。
■電子マネー「ファミペイ」を、利用者のスマートフォンで生成したバーコードで決済するが、単なるキャッシュレス決済アプリではない。アプリには、適宜、商品の割引クーポンなどを配信する。クーポンやポイントの情報も、バーコードに一体で載せる。従って、バーコードを店が一度スキャンすれば、利用者が獲得したポイントやクーポンも読み込んだ上で決済ができる。
現在も多様なポイントや電子マネーがあるが、財布からポイントカードを出して、紙のクーポンを出して、電子マネーカードを出してと、現金を使わないのに二重三重の手間がかかる。たとえスマホ1台でポイントや電子マネーを管理していたとしても、アプリを2~3個順次起動させる必要があった。ファミペイは決済、ポイント、クーポンをバーコードスキャン一発で完了できる。
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週刊エコノミスト
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