新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 東奔政走

「吉田茂超え」でも視界不良 しぼむ衆参ダブル選挙説=人羅格

言葉を交わす岸田文雄政調会長(左)と二階俊博幹事長。右は安倍晋三首相(東京都千代田区で2月9日)
言葉を交わす岸田文雄政調会長(左)と二階俊博幹事長。右は安倍晋三首相(東京都千代田区で2月9日)

 何とも生臭い同期会だった。2月18日、安倍晋三首相らが出席して東京・白金台の中華料理店で行われた1993年初当選組による会食。「二階派vs岸田派」の対立構図の萌芽(ほうが)という、党内模様を反映する場となった。

二階派vs岸田派

「(次の総裁選には)出ない。次の総裁候補は岸田さんだよね」。首相は、岸田文雄政調会長、野田聖子衆院予算委員長らが出席した場で、こう語ったという。昨秋の総裁選で3選したばかりで、任期満了まではまだ2年半以上ある。首相からの禅譲戦略を基本とする岸田氏に向けたリップサービスだったのかもしれない。

 ところが、二階派の林幹雄幹事長代理が「4選もあるしね」と付け加えたという。林氏は二階俊博幹事長の側近だ。二階派は総裁候補を持たないだけに、派内には首相の総裁4選待望論がある。ポスト安倍をうかがう岸田氏との対立構図が早くも見え隠れした、というわけだ。

残り2025文字(全文2409文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事