投資・運用中国大失速

中国関連・日本株 年央から後半に反転期待=和島英樹

中国経済の影響が大きい日本株21銘柄
中国経済の影響が大きい日本株21銘柄

詳しくはこちら

「尋常ではない変化が起きた」。1月17日、日本電産の業績下方修正の会見で永守重信会長がこう語った。2018年11~12月に車載用モーターの受注が激減したことを吐露した発言で、株式市場では業績の先行きに警戒感が走った。米中貿易摩擦などを背景とした中国経済の急減速が、日系企業の業績にまで波及しているとの認識だ。NC(数値制御)装置世界最大手のファナックも1月、中国減速を要因に19年3月期の見通しを下方修正した。

 19年3月期の第3四半期(18年10~12月)決算は、大手調査機関によれば中間決算終了時点で19年3月期通期の経常利益は前期比6%増の予想だったが、第3四半期では2%増と4ポイントの下方修正。最終利益は増益から減益見通しになった。特に10~12月期は2ケタの減益になったと見る向きが多い。ただ、今のところ株式市場への影響は限定的だ。足元が厳しくても、今後、徐々に回復するとの見方が広がったためだ。

残り1286文字(全文1697文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事