国際・政治中国大失速

米国の「技術移転」阻止が招く潜在成長率の低下懸念=関志雄

     中国の景気は米中貿易摩擦の影響を受けて減速しているが、それ以上に深刻なのは中長期的な成長力を示す潜在成長率の低下である。潜在成長率を引き上げる有力手段の一つは、海外からの技術移転により生産性を向上させることだ。しかし、米国は中国企業による米国のハイテク企業の買収阻止などを通じて、対中技術移転を抑えようとしている。米中摩擦の本質的な問題は、単なる対米貿易不均衡ではなく、まさに技術移転にある。

     まず注目すべきは、中国の労働市場における大きな変化である。中国は実質GDP(国内総生産)成長率が2…

    残り2234文字(全文2482文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,000円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    6月25日号

    残る・消える地銀16 本業の貸し出し低迷続き 半数超で衰える収益力■岡田 英/白鳥 達哉17 地銀全104行 収益力ランキング20 指標別ランキング 〈与信費用〉 4分の3で増加、想定超も21          〈貸出金利回り〉3割が「1%割れ」22          〈不動産業向け貸出比率〉大正が [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    最新の注目記事

    ザ・マーケット