東証市場改革 反社会的勢力の排除なおざり=鈴木透
有料記事
東京証券取引所(以下、東証)が株式市場の再編を検討している。上場企業数が2100社を超える1部市場の企業数を「日本を代表する上場企業に限定」(東証関係者)し、併せて、3市場ある現在の中堅企業と新興企業向け市場を2市場に集約する方向で検討が進められている。東証の国際競争力強化が主眼だが、反社会的勢力による上場企業への介入など、投資家保護の観点からの改革の声は聞こえてこない。
今回の市場再編では、1部市場の上場維持に必要な時価総額基準を現行の20億円から250億円に引き上げる案が有力だ。
残り870文字(全文1115文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める