ポピュリズムがささやく甘い誘惑
有料記事
米欧日で中央銀行が目指すインフレ目標にいずれも届かない状況が続いている。米連邦準備制度理事会(FRB)は2012年1月にインフレ目標(2%)を導入したが、FRBがインフレ率として重視する個人消費支出インデックス(PCE、食料とエネルギーを除く)の対前年変化率(月次)は1・2~2%を推移し、単純平均は1・6%にとどまる。
欧州中央銀行(ECB)は03年5月に金融政策の枠組みを見直しつつ、2%を若干下回るとのインフレ目標を維持したが、それ以降の食料・エネルギーなどを除いたユーロ圏消費者物価指数(CPI)変化率は同様に0・6~2%を推移して、単純平均は1・3%だった。
残り841文字(全文1126文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める