国際・政治エコノミストオンライン

極右・ポピュリズム委員長誕生か 注目される欧州議会選挙の行方=金子寿太郎

     欧州議会は、欧州委員会や閣僚理事会とともにEUルールの立法に関わる主要な共同体機関の一つである(図)。欧州議会選挙は、欧州議会の会派構成の変更を通じて、欧州委員会委員長(欧州委員長)のような枢軸ポストの人選に大きな影響を持つ。

     EUは、難民・移民問題の新たな高まりを受けた極右やポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭のあおりから、求心力を弱めている。イタリアでポピュリスト政党の「五つ星運動」と極右政党の「同盟」による連立政権が発足したことが大きな転機となった。9月9日には、これまで難民や移民に寛容と思われていたスウェーデンにおける総選挙で、いずれの党も過半数に届かない中、反移民を掲げる極右「スウェーデン民主党」が伸長した。

     さらに、各加盟国のEUに懐疑的な極右・ポピュリスト政党は、欧州議会選挙での議席増加に向けて共闘体制を整えつつあり、EUの将来に大きな影を落としている。来年3月に英国のEU離脱(ブレグジット)が予定されているなど緊迫した状況の下で、欧州議会選挙は、従来にも増して重要なイベントになると考えられる。

    残り3737文字(全文4198文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月8日号

    もうかるEV(電気自動車)、電池、モーター14 「電動化」が業績・株価を左右 「次の勝者」探しも活発化 ■神崎 修一/桑子 かつ代/斎藤 信世16 巨人の焦り トヨタから「自動車」が消える日 ■井上 久男18 自動車部品 日本電産が台風の目に ■遠藤 功治20 図解 EV用電池「国盗り物語」 ■編集 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事