EUがブレグジットを無条件延長 本音は「離脱取り消し」=増谷栄一
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EU(欧州連合)からの離脱をめぐり、英国議会は3月29日、テリーザ・メイ首相の離脱協定案(政治宣言部分除く)を否決した。これで離脱日は4月12日と決まったが、今後、離脱日は長期延長され英国は5月下旬のEU議会選挙に参加する見通しが強まった。しかし、メイ首相は辞任せず解散総選挙の可能性をにらみながら最後まで首相案の議会承認を模索し続ける方針だ。
EUは3月21日に開いた加盟27カ国の首脳会議(サミット)で、英国のEU離脱日を従来の3月29日から4月12日、または5月22日に延長するという二つのシナリオで承認した。メイ英首相のEU離脱協定案とEUとの将来の貿易関係を規定した共同政治宣言案が下院の3回目の投票で可決された場合は5月22日、下院で否決された場合は4月12日を離脱日とするものだ。
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週刊エコノミスト
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