読書日記 あるものをあるがままに 記録こそ抵抗たりうる=ブレイディみかこ
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「ドライブイン」と言ってもいまの若い人たちはきっと知らない。その絶滅寸前のロードサイドの飲食店を経営し、何十年も客を受け入れてきた人々の話を丹念に聞いて、戦後の歴史を浮かび上がらせるという書籍は、企画だけでもうワクワクする。おかげで橋本倫史著『ドライブイン探訪』(筑摩書房、1700円)は、久しぶりに時間を忘れて読みふけった本になった。
いまは巨大なサービスエリアやファミリーレストランにその役割を取って代わられたが、わたしが子どもだった1970年代はドライブイン隆盛の時代だった。「ドライブインが輝いていたのはアメリカが遠かった時代」「アメリカが近づくにつれ、その輝きは失われた」と本書には書かれている。
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週刊エコノミスト
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