民主下院議員AOCの温暖化対策 次期大統領選の争点へ=川上直
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民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(ニューヨーク州選出)とエドワード・マーキー上院議員(マサチューセッツ州選出)が2月7日、米国を完全に脱炭素化し、化石燃料から100%再生可能エネルギーへの大転換を図るという「グリーン・ニューディール決議案(GND)」を発表した。本誌3月19日号の本欄で、2020年の次期大統領選で温暖化対策が争点になりうると書いたが、その動きが活発になってきたのだ。
この決議案には、米国内の全電源を温室効果ガス排出ゼロのエネルギーで賄うこと▽公共交通機関や高速鉄道も含めた交通インフラの近代化▽すべての建物のエネルギー効率の向上▽農業セクターの温室効果ガス削減──が盛り込まれている。また、温暖化対策とは直接関係のない、すべての国民に対する医療保険の提供、雇用の保証などの項目も含まれている。
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週刊エコノミスト
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