『資本主義と闘った男』 著者・佐々木実さん ジャーナリスト
有料記事
破格の経済学者・宇沢弘文の闘いを忘れてはならない
世界に名を轟(とどろ)かせる理論経済学者・宇沢弘文氏の実像に迫る伝記だ。
「宇沢先生を米国に招いたケネス・アローや弟子のジョセフ・スティグリッツ、ジョージ・アカロフらに取材した際、宇沢弘文の実績や研究姿勢に強い尊敬の念を抱いていることがひしひしと伝わってきました。飛び抜けた数学の能力が『経済学の数学化』にまい進する当時の米国経済学界でいかんなく発揮されたのです」
35歳でシカゴ大学教授に就任。世界屈指の数理経済学者となりながら、1968年に東京大学に戻る。
残り1031文字(全文1285文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める