教養・歴史著者に聞く

バブルが残した不良債権と戦い続ける人がいるという希望 著者・清武英利さん(ノンフィクション作家)

    「取材のきっかけは、今も住専の裁判が続いていると知ったことです。おかしいな、と。債権の時効は10年のはず。住専が破綻して20年たっていました」

     整理回収機構は時効停止を求めて50件以上の訴訟を起こしている。

    「トッカイ」のメンバーは「奪(と)り駒」だという。将棋で相手から取った駒を打ち込んで攻めるように、住専をはじめ破綻金融機関の社員を雇い、自分が貸した相手から取り立てさせたからだ。

    「つらく矛盾に満ちて先がない仕事ですが、誰かがやらなければならない。いや応なく置かれた泥沼のなかで、人はどのように意欲が出るのか知りたいと思いました。実際は無我夢中だったという人が多く、上司や仲間、家族、誰かが燃えさせてくれたと言います」

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