新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 著者に聞く

バブルが残した不良債権と戦い続ける人がいるという希望 著者・清武英利さん(ノンフィクション作家)

「取材のきっかけは、今も住専の裁判が続いていると知ったことです。おかしいな、と。債権の時効は10年のはず。住専が破綻して20年たっていました」

 整理回収機構は時効停止を求めて50件以上の訴訟を起こしている。

「トッカイ」のメンバーは「奪(と)り駒」だという。将棋で相手から取った駒を打ち込んで攻めるように、住専をはじめ破綻金融機関の社員を雇い、自分が貸した相手から取り立てさせたからだ。

「つらく矛盾に満ちて先がない仕事ですが、誰かがやらなければならない。いや応なく置かれた泥沼のなかで、人はどのように意欲が出るのか知りたいと思いました。実際は無我夢中だったという人が多く、上司や仲間、家族、誰かが燃えさせてくれたと言います」

残り752文字(全文1063文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中郁次郎 一橋大学名誉教授「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化■大垣昌夫23 Q&Aで理解す [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事