教養・歴史アートな時間

舞台 2019年6月歌舞伎鑑賞教室 神霊矢口渡=小玉祥子

    お舟の中村壱太郎(国立劇場提供)
    お舟の中村壱太郎(国立劇場提供)

     発明家、科学者として活躍した万能の天才、平賀源内が福内鬼外(ふくちきがい)の名で筆を執り、明和7(1770)年に江戸で初演された人形浄瑠璃「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」は、「太平記」が描くところの南北朝期の争乱に題材をとった作品である。

     後に歌舞伎化もされ、とりわけて全五段の四段目「頓兵衛住家(とんべえすみか)」は、今日まで繰り返し上演される人気場面となった。6月の国立劇場大劇場の「歌舞伎鑑賞教室」で、その「頓兵衛住家」が、中村鴈治郎(なかむらがんじろう)、中村壱太郎、中村虎之介らにより、上演される。

     南朝方の武将、新田義興が殺害され、その弟、義峰(虎之介)と恋人で傾城(けいせい)(遊女)のうてな(上村吉太朗)は落ち延びて渡し守頓兵衛(鴈治郎)の家に一夜の宿を求める。頓兵衛の娘、お舟(壱太郎)は、正体を知らずに義峰にひと目ぼれする。

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