週刊エコノミスト Online書評

アメリカ 「モラー報告書」が“ベストセラー”に=冷泉彰彦

 2016年の米大統領選に対するロシア介入疑惑を捜査したモラー特別検察官の報告書が、米アマゾンの通販サイトで“ベストセラー”になっている。トランプ大統領とその選挙陣営に対し約2年にわたって行われた捜査の最終報告書で、4月18日に公開された。米司法省のウェブサイトでは無料で閲覧可能だが、ベストセラーになる不思議な現象がなぜ起きているのだろうか。

 アマゾンで最も売れているのは、米『ワシントン・ポスト』紙が報告書を読みやすく編集した「ワシントン・ポスト紙編集版」で、アマゾンの電子書籍端末であるキンドルの有料書籍ランキングで一時、43位にまで上昇した。さらに、この「ワシントン・ポスト版」は「購入と閲覧を合わせた総合ベストセラー」では、ノンフィクション部門の1位(5月7日現在)になっている。

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