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千代田化工の支援に投入 三菱商「切り札」の手腕は

 三菱商事は、経営不振に陥った持ち分法適用会社、千代田化工建設の救済策として、今年3月まで常務執行役員・機械グループCEO(最高経営責任者)を務めた大河一司氏(63)を千代田化工会長に送り込む。一時は「実質的な引退か」とみられていた大河氏を“切り札”として投入せざるをえないところに、三菱商事の苦しさが見える。

 大河氏は「温厚で、頭の回転が速い」との社内評で、6月に予定する千代田化工の定時株主総会後の取締役会で会長就任が正式決定する。ただ、三菱商事が昨年11月に発表した今年4月1日付の人事では、大河氏は一線を離れて常勤顧問に就くことになっていた。

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