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国際・政治 東奔政走

米中貿易戦争の長期化が高めた衆参同日選のハードル=高塚保

「トランプリスク」への対応が安倍政権を左右する(Bloomberg)
「トランプリスク」への対応が安倍政権を左右する(Bloomberg)

 米中貿易戦争を世界で最も気をもみながら見ているトップリーダーの一人は安倍晋三首相だろう。株安・円高が進行すれば景気の先行き不安は増し、政権の消費増税判断にも影響する。忍び寄る景気後退の流れは、首相のフリーハンドを狭めかねない。「このままではトランプ米大統領発の不況になりかねない」(自民党議員)。トランプリスクにどう対処するのか。安倍政権の将来を占う最重要ファクターになっている。

 4月の日米首脳会談。ハイライトは会談冒頭に米記者の質問を受ける形で発せられたトランプ氏の発言だった。トランプ氏は5月25~28日に国賓で来日することを念頭に、「5月の訪日時までに合意できるかもしれない」と日米貿易交渉の早期妥結に意欲を示した。

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