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小説 高橋是清 第46話=板谷敏彦

    挿絵・菊池倫之
    挿絵・菊池倫之

     ペルーでの銀鉱山開発事業の陣頭指揮をとる是清。ペルー側の共同事業者ヘーレンとの交渉が大詰めを迎える中、是清は鉱夫を率いる山口慎らとともに現地カラワクラ銀山に入り開山式を行った。

     カラワクラ銀山での操業が始まって数週間経った明治23(1890)年3月初旬、リマに滞在する是清のもとに、銀山の山口慎から手紙が届いた。

     通訳の屋須が高所の気候には耐えられぬので辞任したい旨の申し出があったこと。またヘーレン配下のカーデナスもリウマチが悪化したので下山したいと言ってきたこと。不自由で苛酷な生活、さらに空気が薄い高山に人が適応するのはなかなか困難なことだった。

    残り2363文字(全文2640文字)

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