「駆け込み」で強まる環境規制 ノウハウ持つ日系企業に商機=真家陽一
有料記事
「汚染防止と『小康社会』の全面的な構築に向け、重大な時期にある」。5月17日に湖北省で開かれた環境問題に関するシンポジウムで、中国の環境政策を担う李幹傑・生態環境相はこう強調した。
中国共産党は「二つの100年」という目標を定めている。一つは、党結成から100年目の2021年までに、経済的に多少ゆとりのある「小康社会」の構築を全面的に完成させること。もう一つは中華人民共和国の建国から100年目の2049年までに社会主義近代化国家を建設することだ。前者には環境汚染の改善が含まれており、習近平政権は17年12月の中央経済工作会議で、金融リスクの防止、貧困脱却と並び、汚染防止にも3年かけて取り組むと表明した。
残り970文字(全文1275文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める