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米大手タレント事務所が上場へ ネットが加速するエンタメ再編=志村一隆

    エンデバーと契約している元プロレス王者で映画俳優のドウェイン・ジョンソン氏 (Reuters)
    エンデバーと契約している元プロレス王者で映画俳優のドウェイン・ジョンソン氏 (Reuters)

     米国タレント・エージェンシー(タレント事務所)大手のウイリアム・モリス・エンデバー・エンターテインメント(エンデバー)が2019年5月23日、米国証券取引委員会に上場目論見書を提出した。今年秋にもナスダックへ上場する予定だ。現時点で公開価格は未定である。

     ハリウッド映画を中心とする米エンターテインメント業界で、多数の人気俳優のマネジメントを仕切る大手タレント事務所の影響力は大きいが、その多くは非上場企業である。エンデバーが上場を決めた背景には、インターネット動画配信事業者の台頭や、動画サイトのユーチューブで活動する「ユーチューバー」など「個人メディア」の拡大、大手映画会社の合従連衡などの環境変化がある。

     米国には、エンデバーのほかにクリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)、ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)、ICMパートナーズ(ICM)という際立って巨大な四つのタレント事務所があり、「4大タレント・エージェンシー」と呼ばれる。そのうちエンデバーは最大手として存在感を放つ。

     エンデバーは1995年に現在の最高経営責任者(CEO)であるアリ・エマニュエル氏が設立した。その後、同業他社の買収に乗り出し、2009年には1898年創業の老舗事務所ウィリアム・モリス・エージェンシー社を買収した。同事務所は、かつてチャーリー・チャップリンやマリリン・モンロー、エルビス・プレスリーと契約していた

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