『書物の破壊の世界史』『10年後のGAFAを探せ』『尊厳ある介護』『武器としての世論調査』
有料記事
『書物の破壊の世界史』 フェルナンド・バエス著 紀伊國屋書店 3500円
本好きには耐え難い表題の蛮行は、何と50世紀以上も前から行われていた! 図書館の専門家で作家の著者が暗黒の史実に光を当てた。古代のシュメールからデジタル化が進む現代に至るまで、洪水や火災、戦争、宗教弾圧、害虫、世間の無関心などが原因で数々の貴重な本が消え、没収され、焼かれ続ける。「本を燃やす人間はやがて人間も燃やすようになる」との先人の指摘は胸に刺さる。参考文献紹介も入れると700ページを超える大作だが挑む価値はあり。(W)
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週刊エコノミスト
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