世界で存在感増す米シェールと再エネ=市岡繁男
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英BP社が2019年版エネルギー統計を発表した。注目は、米国の石油産出量(含む天然ガス)が2位のロシアを大きく引き離し、5年連続で世界一となったことだろう。米国の年間石油産出量は08年からの10年間で6.1億トン、79%も増加した。この期間に世界全体では12.1億トン増産しているので、いかに米国の寄与度が大きいかが分かる(図1)。言うまでもなく、シェールオイル・ガス開発が進んだ影響だ。
一方、同時期に世界の年間石油消費量は12.3億トン増加し、うち中国が4.2億トンを占めた。つまり、中国は米国が増産した石油6.1億トンの3分の2を消費したわけで、両国は相互補完関係にあったと言えよう。
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週刊エコノミスト
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