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三角もちあいを上に抜けた金相場=市岡繁男

(出所)ブルームバーグ
(出所)ブルームバーグ

 金価格が相場の膠着(こうちゃく)状態を示す三角もちあいを上に抜けてきた(図1)。これはチャート分析上、重要な買いシグナルである。金とドルは逆相関の関係にあり、今後しばらくはドル安基調が続きそうだ。今回の金急騰は米フェイスブックが仮想通貨構想(リブラ)を発表した直後から始まっており、マーケットはリブラを潜在的な金兌換(だかん)通貨と見なしているらしい。

 そもそも、この10年間に行われた量的緩和政策の結果、米国のベースマネー(世の中に出回る現金と金融機関が中央銀行に預ける当座預金の合計)残高は3・7倍、米国債残高は3・4倍に膨張した。これに対し金の現存量は約2割しか増加しておらず、リブラ構想は金の希少性を改めて認識させたと言える。

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