国際・政治東奔政走

「ベスト」な同日選を見送り 解散は最速で11~12月?=高塚保

麻生太郎副総理兼財務相(右)は「同日選がベスト」と主張していたが……(国会内で6月21日)
麻生太郎副総理兼財務相(右)は「同日選がベスト」と主張していたが……(国会内で6月21日)

 東京・飯田橋のホテルグランドパレス。読売新聞グループ本社の渡辺恒雄主筆がよく利用するホテルだ。6月17日夜、同ホテル内の日本料理店「千代田」で待つ渡辺氏を訪れたのは安倍晋三首相だった。

 渡辺氏は常々、衆参同日選に踏み切るよう首相に求めてきた。だが、新聞・テレビの報道では、同日選見送りの方向と伝えられていた。渡辺氏の心情は穏やかではなかったかもしれない。自民党関係者は「この日も、渡辺氏は首相に同日選を行うよう進言したようだ」と語る。

 首相が渡辺氏と会食したことで、永田町には「同日選があるかもしれない」との観測も流れたが、すでに首相の気持ちは「見送り」で固まっていた。首相官邸関係者は「首相の気持ちを渡辺氏も理解してくれたようだ」と語る。

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