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国際・政治 チャイナウオッチ 中国視窓

外資規制の緩和ににじむ米中摩擦激化への危機感=神宮健

中国撤退を決めた仏スーパーのカルフール。日本の高島屋など外資流通産業の撤退が続く(Bloomberg)
中国撤退を決めた仏スーパーのカルフール。日本の高島屋など外資流通産業の撤退が続く(Bloomberg)

 中国政府は最近、外資の出資規制緩和など「対外開放の加速」を前面に打ち出している。

 習近平国家主席は6月28日に大阪で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、「対外開放の新たな局面の形成を加速する」と発言。(1)さらなる市場開放、(2)輸入の積極的拡大、(3)ビジネス環境の改善継続、(4)(外資に対する)平等待遇の全面的実施、(5)経済貿易協議の推進──の措置を取るとした。

 直後の6月30日には国家発展改革委員会と商務部が、サービス業(交通運輸、インフラ施設、文化、通信)、農業、採鉱業、製造業で外資規制を緩和すると明らかにした。この日公表した、外資企業による投資を制限・禁止する分野を示した「ネガティブリスト」の2019年版では、18年版に比べて制限事項が48項目から40項目に縮小。例えば、人口50万人以上の都市でのガス管・熱水管網の建設や、中国内でのマルチ通信、デー…

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