国際・政治東奔政走

「安倍・菅コンビ」で1人区3勝8敗 求心力維持に解散“やるやる政権”=伊藤智永

「日本の明日を切り拓く」というキャッチフレーズを覚えている人がどれだけいるか(7月21日、自民党本部で)(Bloomberg)
「日本の明日を切り拓く」というキャッチフレーズを覚えている人がどれだけいるか(7月21日、自民党本部で)(Bloomberg)

 論戦も投票率も低調だった参院選から約1カ月。政局が夏枯れの間に、選挙で示された長期政権の現状を再点検することは、秋以降の政局を見通すのに役立つ。

 政権の体力は明らかな下り坂に入った。安倍晋三首相は国政選挙6連勝。今週末の8月24日には、大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて、通算在任日数が史上2位に達する。内閣支持率はおおむね5割程度を維持し、後を脅かす強力な「ポスト安倍」候補はいない。表面上は安定しているように見えるが、それでも政権の賞味期限切れは確実に近づいている。

残り1787文字(全文2021文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事