英補欠選でジョンソン政権敗北 EU離脱計画の足かせに=増谷栄一
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7月の保守党党首選挙で、ノーディール・ブレグジット(合意なきEU離脱)を公約に掲げ、約16万人の党員投票で圧勝したジョンソン新首相。10月31日の欧州連合(EU)離脱日まであと90日間に迫る中、短命政権で終わるかどうかを占う意味で最初の試練となった下院補欠選挙に臨んだ。結果、与党・保守党が自民党に敗れ、保守党と北アイルランドの民主統一党(DUP)の連立政権の下院での過半数超えは2議席から1議席に減り、ジョンソン政権の議会運営は早くも綱渡り状態となった。EU離脱計画に狂いが生じかねず、早期の解散総選挙の可能性が一段と高まってきた。
補欠選挙は8月1日にウェールズの選挙区で行われた。現職の保守党のクリス・デービス議員が議員経費の虚偽報告で有罪判決を言い渡されたことから地元有権者が選挙のやり直しを求めた出直し選挙だった。
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