国際・政治注目の特集

NEWS 韓国GSOMIA破棄 対日強硬姿勢ついに安保に波及 米国より「プライド」優先 澤田克己

日本の植民地支配からの解放を記念する8月15日の「光復節」では、対日批判のトーンをやわらげた文在寅大統領だったが・・・・・・(Bloomberg)
日本の植民地支配からの解放を記念する8月15日の「光復節」では、対日批判のトーンをやわらげた文在寅大統領だったが・・・・・・(Bloomberg)

 韓国が8月23日、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を日本に通告した。両国が2016年11月に締結した協定で、期間は1年。期限満了の90日前までに一方が破棄を通告しない限り、自動延長される仕組みだった。

 日本による輸出規制強化への事実上の対抗措置だ。歴史問題で対立を繰り返していても、経済と安全保障には影響を与えない、というのがこれまでの日韓関係だったが、こうした構図がどんどん崩れている。

 北朝鮮情報を日米韓で共有する別の取り決めがあるため、実務的な影響は大きくないという見方もある。だが、日韓対立が安保にまで波及したという象徴的な意味はきわめて大きい。

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