日経平均は89年の最高値に接近?=市岡繁男
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視点を変えて株価をみると、これまでとは違った景色がみえてくる。二つの事例を紹介しよう。一つは、日経平均株価が1989年の最高値に接近していることだ。
89年末に英ポンドを円転して日本株を購入した場合、30年ぶりに利益が乗る水準まで回復しているのだ(図1)。これは当時1ポンド=230円だった為替が、直近では44%も円高(130円)となり、日経平均の損失(46%)はほぼ相殺されているからだ。
いま2万1000円の株価が89年の高値3万8915円を更新するためには、ポンド・円は124円、ユーロ・円は88円、ドル・円は77円になる必要がある。円高になれば輸出企業の企業業績が悪化し株価も影響を受けるので、話はそう単純ではない。だが、為替差益も期待できるのであれば、外国人買いが復活する可能性もあるだろう。
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週刊エコノミスト
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