広州 変わり種月餅が続々登場=太田元子
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中秋節(今年は9月13日)は親戚や友人、仕事の取引先などに月餅を贈り、日ごろの感謝を表すのが中国の習わしだ。広州でも毎年、7月ごろから食品メーカーや有名レストラン、高級ホテルなどが月餅販売を開始する。
主流は広東風の「広式月餅」。伝統的な蓮餡(あすあん)に塩漬け卵の黄身が二つ入った「双黄白蓮容」やナッツ類と豚のラード入りの「五仁」などが人気で、何層もの豪華な箱入りを贈る。
だが、習近平氏が主席に就任した2012年以降、「8項目の規定」が発表され、党員や公務員への接待の簡素化などが定められた。また、近年は環境保護への関心が高まり、包装が年々控えめになっている。食品会社を営む40代男性は「その代わり、メーカーは中身の珍しさで勝負するようになった」と話す。
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週刊エコノミスト
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