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教養・歴史 書評

老人ホームが直面する至極難しい「命」の選択=楊逸

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 ベランダでいろんなものがバタバタと落ちるすごい音がして、窓ガラスは割れるかのようにたたかれている。目が覚めた。台風だった。車横転、道路冠水、飛行機欠航、大規模停電などなど、大きな被害がもたらされた首都圏。翌日は気温36度の猛暑に襲われる。「自然」は怒っているではないか。そう感じてならなかった。

『最良の逝(い)き方 特別養護老人ホームで見た生死の決断』(小村一左美著、潮出版社、1400円)を読む。

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