教養・歴史書評

老人ホームが直面する至極難しい「命」の選択=楊逸

×月×日

 ベランダでいろんなものがバタバタと落ちるすごい音がして、窓ガラスは割れるかのようにたたかれている。目が覚めた。台風だった。車横転、道路冠水、飛行機欠航、大規模停電などなど、大きな被害がもたらされた首都圏。翌日は気温36度の猛暑に襲われる。「自然」は怒っているではないか。そう感じてならなかった。

『最良の逝(い)き方 特別養護老人ホームで見た生死の決断』(小村一左美著、潮出版社、1400円)を読む。

残り1123文字(全文1327文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事