教養・歴史書評

100歳まで生きた祖母も実践した「音読」の効果とは?=高部知子

    「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」。この一節を聴けば「平家物語か!」と気付く人も多いと思うが、ではそれをいつごろ覚えたかというと、やはり多くの人が「子供の頃に音読して」と答えるのではないかと思う。実はそれこそが日本人の優秀さの秘密だと説く本を読んだ。

    『子どもの学力がグングン伸びる 古典音読』(山英男著、到知出版社、1400円)。この本に、OECD(経済協力開発機構)が3年に1度実施している「PISA」という学習到達度調査への言及がある。インターネットで調べてみると、2015年調査の科学的リテラシー、数学的リテラシーの分野でOECD加盟35カ国中、日本はトップだった。

     PISAにはOECD加盟国以外も参加していて、対象を72カ国・地域に広げても日本は科学的リテラシーで2位、数学的リテラシーでは5位。ちなみに、読解力を含めた3分野のいずれもトップはシンガポールで、読解力と数学的リテラシーの2位は香港だった。さすが国際都市!という感じだ。

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