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小説 高橋是清 第69話 英国頼れず=板谷敏彦

    (前号まで)

     日露が緊迫する中、日本政府はアルゼンチン海軍から購入する軍艦2隻の費用を正貨で用意できない。是清は日銀保有のポンド建て国債を担保に約束手形を振り出すことで資金調達に成功した。

     明治37(1904)年の元旦。早朝である。赤坂表町の家で高橋是清一家がそろって新年を祝おうかというところに新橋1720番、高橋家の電話が鳴った。

     電話は阪谷芳郎大蔵次官だった。阪谷は41歳、是清より九つ若い。まぎれもない大蔵省のホープである。

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