『経済学はどのように世界を歪めたのか』 著者・森田長太郎さん
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◆著者 森田長太郎さん(SMBC日興証券 チーフ金利ストラテジスト)
日本を実験場にした経済学の重たい罪
刺激的なタイトルである。しかも、著者が30年にわたって債券市場をウオッチしてきた第一人者とくれば、経済学に関わる人は読まずにいられないのではないか。
バブル期の1990年に8%近かった日本の10年国債の金利は下がりに下がり、いまやマイナス圏。2001年に日本銀行が始めた長期国債買い入れによる量的金融緩和は、13年に異次元の領域へと突入した。
「来るところまで来たという感覚を持っています。金利が低いこと自体は問題だと思いませんが、政策がこれほど市場に介入する状態は異常です。どうしてこんなことになったんだろうと日々考えてきた結果がこの本です」
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週刊エコノミスト
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