教養・歴史アートな時間

美術 ゴッホ展 ハーグ派と印象派 人生を変えた二つの出会い=石川健次

    フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦畑》 1888年6月 油彩、カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団 (c)P. & N. de Boer Foundation
    フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦畑》 1888年6月 油彩、カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団 (c)P. & N. de Boer Foundation

     37歳で亡くなったフィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜90年)が、画家として活動したのは10年に過ぎない。画商を志すも解雇され、オランダのアムステルダム大学神学部へ入学を目指すも挫折、伝道師になろうとして資格を得られず、と紆余(うよ)曲折の末に迎えた27歳の夏、画家として生きる決意を固め、独学で学び始めた。

     鮮烈な色彩で魅了するオランダ生まれのファン・ゴッホが残した作品は油絵が約850点、素描は約1000点に上る。唯一無二の表現へ行き着くまでのわずか10年の間に、実はその人生を、芸術を変えた二つの大きな出会いがあった。稀代の画家へと変貌してゆく転機となった二つの出会いを軸に、本展はその画風の変遷と魅力に迫る。

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