新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 東奔政走

米国の「法外な要求」に翻弄される日韓関係=伊藤智永

日米同盟のあり方自体が課題に? (Bloomberg)
日米同盟のあり方自体が課題に? (Bloomberg)

 韓国が11月22日、日本との「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA(ジーソミア))を失効寸前で継続し、世界貿易機関(WTO)に日本を提訴する手続きも停止すると表明した際、首相官邸や外務省、経済産業省の高官らは「日本は何も譲歩していない。韓国側のベタ折れだ」と口々にコメントし、「日本の勝利」を印象づけようとした。

 正確には、韓国は「破棄通知の効力を停止」しただけで、いつでも「停止解除」できるモラトリアム状態にある。一方、「停止」ではなく完全に「中止」する条件として韓国が撤回を要求していた「ホワイト国外し」について、日本は韓国との政策対話に応じ、半導体製造関連3品目の輸出管理は「韓国側の適切な運用により見直しの検討が可能になる」と表明した。実質的に妥協している。

残り1780文字(全文2114文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事