“政冷企熱”の米中関係 したたかな米企業の戦略=岸田英明
中国政府主催の第2回国際輸入博覧会が11月上旬に上海で開かれ、150を超える国・地域から3000超の企業が参加した。習近平国家主席は開幕スピーチで「中国は世界最大の中所得人口を持つ」と輸入市場としてのポテンシャルをアピールした。
国家パビリオンエリアには64カ国が出展。新興国・途上国が多く、主要7カ国(G7)では仏伊が出展、日米の2カ国だけ2年連続で未出展だった。日本は副経済産業相が現地入りしたが、米国は政府高官を派遣しなかった。一方、フランスはマクロン大統領が習主席とワインを片手にフレンチビーフに舌鼓を打つなど、トップセールスを展開した。
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週刊エコノミスト
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