日米韓の連携乱すトランプ氏 「国境の壁」の身勝手なしわ寄せ=及川正也
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「彼はロケット打ち上げが好きだから『ロケットマン』と呼ぶんだ。…彼の国が『隠者王国』だとはよくわかっている。…軍隊を使う必要がある時は使う」。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席のため訪英したトランプ米大統領は12月3日の記者会見でこう語った。「彼」とは北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長のことだ。
北朝鮮が交渉打開の期限とする年末を控え、米朝両国が軍事的挑発と警戒を強めている。「ロケットマン」は軍事的緊張が高まった2年前、金委員長に多用した表現だ。「隠者王国」は東洋学者ウィリアム・グリフィスが19世紀の朝鮮などを言い表したことばで、「鎖国国家」の意味がある。現代では北朝鮮を言うことが多い。
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週刊エコノミスト
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