EU、「合意なし離脱」を懸念 年内の貿易協定締結見通せず=熊谷徹
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英国のジョンソン首相は2019年12月20日、議会下院で欧州連合(EU)離脱協定案を可決させ、同国が20年1月31日にEUを離脱することはほぼ確実となった。だがEU側では、英国が自由貿易協定に関する交渉を20年末までに終えることを法律で義務付けたことにより、事実上の「合意なし離脱」が生じる可能性について懸念が強まっている。
英国とEUは20年2月1日に始まる移行期間に、関税などをめぐる自由貿易協定だけではなく、防衛協力、移民の監視など新しい「2国間関係」に関する細部について合意し、EU離脱の枠組みに肉付けする作業をしなくてはならない。
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週刊エコノミスト
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