国際・政治 ワールドウオッチ

タイ 本社売却する英字紙の懐事情=澤木範久

売りに出される「バンコクポスト」の本社ビル(NNA提供)
売りに出される「バンコクポスト」の本社ビル(NNA提供)

 創刊73年の歴史を誇るタイの英字紙『バンコクポスト』が、本社ビルや印刷工場を売りに出す方針を明らかにした。2月25日の臨時株主総会で売却承認を求める。売却益は負債の返済と電子版の強化に充てる。同紙は「今後の新聞発行に何の影響もない」としている。2019年3月末にはタイ語の姉妹紙『ポストトゥデー』の印刷を停止していた。

 売却されるのは、バンコクにある本社の土地やビルと、郊外の印刷工場・配送センターの土地、ビル、機械など。資産評価額は合わせて16億8000万バーツ(約58億円)。新聞の印刷はすでに外部に委託しており、工場は即時売却が可能。本社ビルは同紙の筆頭株主、スティキアット氏に売却した上、賃貸での継続使用を想定している。

残り209文字(全文524文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事